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2016年1月 9日 (土)

第255号 タマリートとグイスキルと

ペドロが畑に寄り道をした。結構長い時間をかけて、草を取っている。チピリンという名の植物らしい。葉をちぎって、どうだいい匂いだろうと僕の鼻の前に持ってくるのだが、僕には特別の感はない。チピリンの後はグイスキル(隼人瓜)の実だ。グイスキルの実は大きくなれば大人の拳をはるかに超える大きさになるのだが、まだテニスボールに満たない大きさの実を採取している。大きくなるのを待ちたいが、それを待つうちに誰かに盗まれてしまうということらしい。そんなものを持って行く人がいるのと、僕は思うが、こちらではなかなかの人気らしい。
畑の収穫物を持って家に帰った。どうもお母さんはペドロが持ち帰ったチピリンを待っていたらしい。粉にしたとうもろこしに水を加えてこねはじめた。その中にチピリンの葉を混ぜ合わす。結構な量のマーガリンも入った。そうして練り上がったトウモロコシを葉っぱに包み沸騰した水の入った鍋に投げ入れ茹でる。で、出来上がったのが、チピリン入りタマリートである。チピリンは、コツァルでは栽培されておらず貴重品なのだそうだ。味は、まあまあだね、と言うしかない。
グイスキルは皮のまま、これまた大鍋に入れて茹でる。そして、その茹で上がったグイスキルを塩も何もつけず食べる。一人で4つも5つも食べる食べる。僕ももちろん勧められたが、タマリートで腹がいっぱいになったからと断った。僕はこの茹でたグイスキルはどうもにがてなのだ。しかも、塩もつけず、何の味付けもしてないグイスキルを丸ごとかじれと言われてもなー。
グイスキルそのものは高知ではよく食べる。豚肉と炒めたり、味噌ずけにしたり、味噌汁の具にしたりと、結構食べるのだが茹でただけはどうもいただけない。
数日後、パナハッチェルで通りを歩いていたら、「チピリン入りのタマリート!」と大声で叫ぶおばちゃんの姿を目にした。チピリン入りタマリートはここらで有名らしい。あの葉っぱ入りがそんなにいいのかなー。でもこれまで耳に入っても聞き流していたに違いないチピリンという音がきちんと耳に届くようになった。
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