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2015年9月

2015年9月15日 (火)

第244号 変化するグアテマラ

このイシル通信はしばらく休んでいる。しばらくグアテマラに行ってなくて、正直なところネタ切れである。長年グアテマラと付き合っているから小さいネタならもちろんないことはないのだが、どうも気が乗らないというのがもう一つの理由である。

 さて、日本ではめったにニュースにならないグアテマラだが、9月の初旬に2~3日続けて新聞でも報道された。現職大統領のペレス・モリナ氏が収賄などの疑いで逮捕状を出され辞職・収監されたとの内容である。悪名高きグアテマラ大虐殺の張本人であるリオス・モント氏に懲役80年という画期的判決が2013年に出された時に、事件当時リオスモントの部下であり、虐殺に直接かかわったとされるペレス・モリナ氏が、その責任が自らにも及ぶことを恐れて裁判を無効にするだろうとささやかれていた。そして、その通り裁判は無効との憲法裁判所の決定がくだされ、リオスモント氏は釈放された。あれから、リオスモントがどうなっているのかの情報はないが、今度は、彼を助けたペレス・モリナが逮捕された。

内戦当時非道を極めながらもその後のグアテマラ政界を牛耳ってきた人たちの時代は終わりつつあるのだろう。これを機に虐殺の責任者たちが公正に裁かれ、虐殺時の真実が解明されていくことを願ってやまない。夫をなくし妻を亡くし親をなくし子をなくした人々の個人的無念がどのくらい晴らされるのかは分からないが、僕の知るイシルの人たちの気持ちが少しでも癒される日の訪れんことを乞い願う。今回大規模なデモを繰り広げ、現大統領を辞任に追い込んだグアテマラ国民の力と、起訴収監にまでこぎつけた検事・判事に心よりの拍手を送りたい。これまで人権活動家が何人も虐殺され、暴力に支配される国にあってリオスモントやペレス・モリナを起訴し有罪にするということは常に命の危険にさらされるということであったろう。

 グアテマラに喝采を送りつつ、日本の現状の救いのなさを思う。

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