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2015年2月 8日 (日)

第235号 いまだ若者はアメリカを目指す

 トドスサントスの製品を扱っているパナハッチェルの民芸店「Letty」の若旦那とトドスサントスの話になる。あの地ではアメリカに行きたがる若者の割合がとても多いが、それはトドスサントスが地理的にメキシコ国境に近く越境しやすいこと、若者の仕事がないこと、トドスサントス出身の人たちが多く住む地域が幾つかあり出国した後の生活のつてが取りやすいことなどを教えてくれた。いまでも若者の多くはアメリカに行きたがるということだ。そして、それはトドスサントスだけのことではなく、ここパナでも同じだと言う。最近彼の知人が二人アメリカ行きを試みた。一人は失敗したが帰って来た。もう一人はメキシコで殺されてしまったそうだ。帰って来た人も莫大な借金を抱え沈み込んでいると言う。

 一方、時々バッグなどの買物をする店のフーリオはアメリカ帰りだ。アメリカで稼いだ金で店を開いたという。パナハッチェルでいつも泊まる宿の主人もアメリカ帰りだ。今回私がヒュートン経由できたと話したら、自分もヒューストンで働いていたのだと懐かしそうに話していた。アメリカでは猛烈に働いたという。いずれも不法侵入・不法滞在で稼いだ人だ。このような人を身近に探すのは容易だ。時代は変わって、年々厳しくなる国境警備と治安の悪化にもかかわらず、アメリカを目指す若者が絶えない理由の一つはこの様な成功した人たちの存在だろう。

 狭い範囲で僕の聞く限りだが、彼らがアメリカを目指すのは決してアメリカそのものへ憧れるのではない。稼ぎ先のアメリカに憧れるだけだ。金を求めるだけだ。グアテマラにいてもしっかりした職があり家族を養える収入があるという社会にならぬ限り、どんなに危険でもアメリカを目指す若者は絶えないに違いない。

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