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2014年8月

2014年8月31日 (日)

第212号 驚異的記憶力

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昔々、僕の知人が広島のレストランでウエイターのアルバイトをしていた。結構客の多いレストランだった。一度だけ、彼のアルバイトぶりを見にその店を訪れたことがある。彼は僕から見れば特異な才能を持っていた。客が同時に10人入ってこようが15人入って来ようが、その客の注文を全部空で覚えて厨房に通すことができるのだ。メモも何も取らずただ注文を聞いているだけの彼を見て、客の方が大丈夫かと心配していた。そんな客に対して、心配いりませんと、彼は全ての注文をもれなく復唱してみせた。卒業してからは彼との連絡も途絶えたが、彼はその才能を発揮できる仕事が選べただろうか。

 さて、グアテマラだ。バスの車掌の驚異的な記憶力については何度か書いた。前からも後ろからも自由に出入りし、しかも時として足の置き場もないほどにごった返す車内で的確に客を把握し集金をしていくあの記憶力のことだ。料金は一律ではもちろんないし、金を受け取ったら切符を渡すわけでもないから、料金をきちんと集めるということは客が降りる場所も把握しておかねばならぬということだ。その合間には屋根にハシゴを使って駆け上がり重い荷物の受け渡しもしなくてはならない。あの能力は何度みても感心する。

 もう一つ感心するのが店の売り子だ。しばしば、驚くほどたくさんの商品があまり大きくもない店に積み込まれているのだが、彼らはその一つ一つの値段を即座に答える。しかも、定価というものはないことが多いから、最初はいくらから始まって、交渉によってはいくらまで値下げするのか、たくさん買う人への値段はいくらなのか、全てが頭の中に入っている。半端ではないほどの種類を抱える店の売り子の記憶力にはバスの車掌同様に、脱帽だ。

 この写真の店の奥にもびっくりするくらい多種の品物があるのだが、値段は即座に口から出る。ときどきこの店に手伝いに来る親戚のお兄さんもすべての値段を把握している。

 

2014年8月24日 (日)

第211号 果物検疫所

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ロス・エンクエントロスから車で23分ほどキチェ方面に走ったところに検問所らしきものがある。全車両はここで停止させられる。一体何事か、軍による検問か、パスポート提示が必要かなどと最初は緊張した。23度と通るうちにどうも果物をチェックしているらしいことがわかった。とはいえ、果物の何をチェックしているのかさっぱりわからぬから、バッグの中に入っている1本のバナナも見つかったら問題にされるのかと心配をした。

 僕はいつもバスに乗ってそこを通過する。そのバスに係官が乗り込んで来て、通路を後ろまで歩き荷棚を覗いたりしているが、荷物を開けようとする気配などない。そして、ほとんどの場合、車の入り口から車内をちらっと見て終わりだ。一体何をしているのか疑問は解けぬままだ。

 そこで今年はロス・エンクエントロスから歩いてそこまで行って見た。車を誘導している女性にここは何をしているのかと尋ねると、電話で連絡してくれたらしく、案内係の人が出て来てパンフレットをくれ、優しく説明してくれた。その人の説明によると、ここでは地中海蝿の侵入防止のための検疫が主な任務で、ここ意外にもグアテマラ全土に4箇所ほどあるらしい。

 役割はわかった。ここ意外では見かけたことはないが、この場所以外でも検疫をしていることもわかった。トラック等で運ばれる大量の果物が主に検疫の対象で、その他はついでというか、あまり力を入れてない(そうは言わなかったけど、言葉の感じで)こともわかった。長年の疑問の大部分は解決した。

 しかしよくよく考えれば、何故この場所なんだ?普通に考えて、検疫するなら国境か港か空港でしょう。こんな内陸部でやってどうする?そういえば、ここ意外でやっているという場所もペテンを除けば皆国境とも空港とも港とも関係なかった。

 検疫所を離れてしばらくしてそのことに気づいた。そんな単純なことにすぐ気づかなかったことが情けない。が、もう引き返して再質問する元気はなかった。

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2014年8月23日 (土)

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2014年8月17日 (日)

第210号 エストレーダ・カブレラ

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前々から何故こんなところにこんな立派な建物が?一体なに?と思っていた。いつもは素通りするソロラだが、今回はゆっくり公園周りを歩いて写真も撮った。何年か前までは、この公園を取り巻くようにマーケットがあり、混雑を極めていた公園だったが、マーケットが他所に移った今は静かで、憩いの場という印象だ。昼までの授業を終えたたくさんの学生男女が、なんの屈託もなさそうに歩き回りおしゃべりをしていた。

 宿に帰って、写真をカメラからiPadに移してよく見たら、上方の時計の下に、大きくADMINISTRACION ESTRADA CABRERAと書かれており、1916と入っている。年代から考えても、これはどうも長きに渡りこの国に君臨した独裁者エストラーダ・カブレラが建てたものに違いない。さらにその四つ角には、コスタリカ、ホンジュラス、エル・サルバドル、ニカラグアの国名がある。これらの四カ国の中央にグアテマラがありその中心がカブレラだ、と誇示しているようにも見える。

 なお、この建物は現在小さな博物館になっており、後日入ってみた。4階か5階だてだが、中はかなり狭い。狭くて高いのだから階段はものすごく急である。昔の日本のお城の階段よりもっともっと急だ。建設完了当時からごく最近まで使われていたという時計のからくりが印象的だったが、それ以外特に興味深いものはなかった。ADMINISTRACIONだから、カブレラ時代の総督府みたいなものかと思っていたが、一階にある解説によると,それほど大げさな建物ではなかったようだ。昔は監獄用に、その後は図書館として使われていたと書いてあった。だが、これだけの建物が、そもそもなんの目的で作られたのかは僕には謎のままだ。まさか犯罪者収容のために作られたわけでもあるまい。この博物館への入場切符を売っている若い女性に尋ねたが、どうも要領を得ない。何処かに書いてあったのかもしれないが、見落とした可能性もある。

2014年8月10日 (日)

第209号 あるレストラン

 パナハッチェルの目抜き通りとでもいうべきサンタンデールの路地を少し入ったところにúltimo Refugioという名のレストランがある。横に英語でthe last resortと書いてある。最後の行楽地、最後の避難場所とでもいった意味の名だろうか。

 この地にいる間に何回かはこのレストランにいく。あまり綺麗でも無いし、愛想もいいとは言えないレストランなのだが、料理はうまいしボリュウムも満点だ。何より嬉しいのは、ここらの店では珍しく野菜が豊富に入っていることだ。しかも値段は安い。いいとこだらけだと僕は思うのだがいつも空いている。何故ここにたくさんの客が来ないのか不思議でたまらない。

 サンタンデールの通りにあって美味いと評判でいつも客で溢れている店にも何回か入ったが、何故それ程評判なのか謎だ。思いつくとしたら、大通りに面しているかどうかの立地条件と旅行案内書に紹介されているかどうかの差だろう。

 Último refugioは隠れ家的でいつもゆっくりできていいのだが、もう少し客が来てもいいのになと少し残念な気もする。

 写真の料理にスープが付いて600円弱である。

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2014年8月 3日 (日)

立小便お断り

 

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 犬のフンお断りの標識は時々見るが、立小便お断りの看板は日本ではあまり見なくなった。グアテマラではまだまだよく見かける。

 しかし、今はもちろんだが、昔も日本でこのような看板を見かけたことはない。面白いので写真に撮っておいた。いわく、タイヤへの立小便お断り、である。停まっている車(特にバス)のタイヤへ放尿する場面はよく見かける。この看板はその禁止をうたっている。続いて、(違反者は)罰金10ケツァルとある。一体誰が徴収するんだ?と見渡せば、どうも有料トイレの横に掲げられた看板だ。トイレ屋の宣伝を兼ねたユーモアとも受け取れるが、さてさて、そのようなユーモアを持ち合わせているのかどうか。

 数年前僕も一度我慢仕切れなくなってタイヤに便器の役割をしてもらったことがある。あの時はトイレに行きたいと言った僕にタイヤにして来いと運転手が勧めた。

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