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2012年12月

2012年12月30日 (日)

第129号 フェアトレードと模造品

パナハッチェルの中心街から10分程度歩き路地に入ったところに、マヤ・トゥラディッション・ファウンデーションという名の組織の事務所がある。地元の原住民に対するいろいろな援助をしている団体だ。フェアトレードの製品販売もしている。ここに毎年幾ばくかの製品を買いに行く。少し値段は高いが、どこかから技術指導が入っていることをうかがわせるきちんと製作された製品がたくさんある。

最初どのようにしてその団体を見つけ、その場所を訪ねたのか記憶が定かではないのだが、決して分かりやすい場所ではない。というよりとても分かりにくいところにある。いわゆる店があるわけでもなく、一見の客が訪れるような場所ではない。看板があるわけでもない。知っている人しか訪れない場所だ。

何故もっとわかりやすい場所に出て、大いに製品の宣伝をして売らないのか?たくさん売れれば、仕事量も増え、マヤの女性たちの生活も豊かになるのではないか? そう思って聞いてみた。

「町の中心部に店を持ち、いろいろな人に親しんでもらい、もっともっと売れたらいい。それは私達の願いなのだが、残念ながら、ちょっと目新しいもの、新しいアイデアの製品をつくると、すぐ真似をされる。真似をされるだけならまだしも、多くの場合粗悪材料を使い、女性たちは安い賃金で働かされ、我々では太刀打ちできないような安い値段で売られてしまう。だから、地元の業者の目につかないように売った方が、これらの製品の製作者の利益になる。悲しいけど、これが現実なのだ」。これが、応対してくれた女性の答えだった。
 製作者の利益と生活を守ろうとすれば、人目につかぬところでひっそりと売り、販路は目につかぬ所に開拓せねばならぬということだ。安かろう悪かろうが多いのだが、悪かろうの方は置いておくとしても、安かろうに流れるのが人の常。しかし、ちょっと立ち止まってその製品の質や、それを作る人たちの生活にも思いをはせねばならぬこともある。


マヤ・トゥラディッションのマーク。このマーク見たら応援してやってね。
 

2012年12月24日 (月)

第128号 クリスマスイブ

今日はクリスマスイブだ。今年はまだ日本にいるが、去年の今頃はグアテマラにいた。寒さに耐えかねて、イシル地方からパナハッチェルへ避難していた。

 そのパナハッチェルで、23日の夜ビールを一杯飲んだのだが、直後から全身倦怠感・頭痛・胃の不快感・足のだるさに襲われ、シャワーも浴びずに夜8時ごろ寝た。よほど疲れていたのだろう、そのままあくる日の朝11時まで寝てしまった。まだまだ全身がおかしい。バナナを一本食べてまた寝る。結局午後2時に起きた。18時間寝たことになる。心持元気になっている。少し散歩する。帰ってくると、宿の主人が夜中の12時に皆で七面鳥を食べるから来ないかと誘ってくれた。七面鳥は食べてみたかったし、グアテマラの家族のクリスマスの様子も見てみたかったが、その元気はない。誘いを断って、すぐまたベッドに入る。

 うとうとしていたのだが、ドンパチドンパチというすごい音で目覚めた。時計を見るとちょうど夜中の12時。全方位から上がる花火と爆竹の音だ。やかましくて、眠ってなどいられない。ホテルのバルコニーに出ると、どの家にも明かりがともっている。階下のホテルの主人の家族も花火に興じている。七面鳥はまだのようだ。
 グアテマラは、キリスト教徒が大部分を占める国だ。キリスト教国のイブとクリスマス当日は家庭と教会を中心にした厳かな一日だと聞いていた。確かに、町に繰り出して大騒ぎをする人はいないとのことであったが、静かとも厳かとも言える代物ではなかった。
 

クリスマスと正月のために突然街頭に現れる花火屋。あれだけ花火が上がれば、さぞ儲かるにちがいない。
リンゴとブドウはクリスマスの必需品のようだ。

2012年12月16日 (日)

第127号 グアテマラのサンタと雪だるま

 クリスマスが近づいてきた。先回グアテマラに行ったとき買ってきたクリスマス用のビーズの小物を店に出したら、あっという間に売り切れた。

暑い国なのにサンタのいでたちは日本と一緒だ。雪は降らないが、ちゃんと雪だるまもある。各国共通と言うべきか、没個性と言うべきか。

 尚、昔スペイン語を習った教師の話によると、今からちょうど20年前までは、グアテマラにはサンタはこなかったらしい。1992年ごろからアメリカの影響で出現し始めたのだそうだ。でも、それ以前から子供たちにプレゼントを配る人はいたようで、その役をしていたのはキリスト本人だったと聞いた。2000年も昔の話ならいざ知らず、1990年代前半までキリストが直接プレゼントを配っていたという話は、これはちょっと個性的かな。

2012年12月 9日 (日)

第126号 織物の表裏

 グアテマラの織物は、いずれも腰機と呼ばれる簡単な道具を使っておられるのですが、出来上がりは地域、あるいは各村々によって様々です。今回は、模様を織り込んだ場合の製品の裏表を見ることでその違いを見てみましょう。それぞれの織り方の技術などは私にはさっぱりわかりません。もっと他にもあるのかもわかりませんが、以下の三つが典型的な気がします。

1)イシル地方の場合

裏には模様を織り込んだ糸は現れません。そう多くはないと思うのですが、この織り方はほかの地方でも時々見かけます。

                 表                  裏

2)サン・アントニオ・アグアス・カリエンテス(アンティグアの近くにある織物の盛んな村)の場合

裏にも表にも同じ模様が現れます。すべてがそうだというわけではなく、表裏同じ模様と、模様が全く現れない場合の併用です。私の知る限りでは、このような織り方はこの村のみです。

                 表                  裏

3)その他

ごく一般的なもので模様を織り込んだ糸が裏にすべて残っています。写真は、チチカステナンゴという村のものです。

                 表                  裏

2012年12月 2日 (日)

第125号 屋根


 写真はパナハッチェルへ行く途中のバス停で雑貨屋を撮ったもの。特にどうということはないのだが、面白いのは屋根だ。雨も降るだろう。風も吹くだろう。時々はハリケーンもやってくる。この屋根で間に合うのだろうかと心配する。

 この地だけに限らずグアテマラの屋根は極めて簡素?である。正面や横から見れば、如何にも立派そうな家でも、屋根に金を使っているようには感じられない。少し高いところに上がって家々の屋根を眺めれば、ボロボロのことが多い。ホテルなどもその例外ではない。もちろん、瓦屋根も多いのだが、瓦そのものががいかにももろそうなのだ。

 初めてコスタリカに行ったとき、防犯上入口は2重にも3重にも格子が張られ施錠されているのだが、屋根を破って泥棒に入られることが結構あるという話を聞いたことがある。屋根が貧弱なのはグアテマラだけではなく、中米では一般的なのかもしれない。

トドス・サントスの有名??な食堂の屋根

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