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2012年4月

2012年4月29日 (日)

第94号 危険な噂   トドス・サントス 日本人殺害事件の真相?

村の中心の教会前広場から通りを見つめる人々。何を見るというわけでもなさそうだが、いつも人だかりがすごい。日本人殺害もこの近くで起こった。


 12年も前の話だが、
2000429日土曜日、トドスサントスで、一人の日本人観光客とグアテマラ人の運転手が殺害されるという事件があった。その時の様子をトドスサントスのスペイン語教師ポロから聞いた。以下その聞き取りメモである。

「数週間前から、この地方にはサニタニコスと呼ばれる悪魔集団が子供をさらいに来るという噂が広まっていた。単にトドス・サントスだけではなく、ウエウエテナンゴを含む広い範囲にこの噂は広まっていた。事件前にはウエウエテナンゴでは、サニタニコスに気をつけるようにという住民への注意喚起がラジオ放送を通じてあったという。学校は臨時休校となり、子供たちは家に閉じこもって外には出なかった。街中が恐怖にかられ、いわばパニック状態にあった。

 そんなとき、日本人観光団がやってきた。土曜日に開かれる市場見学が目的ではなかったかいわれているが、この山深い田舎町になぜ観光集団がやってきたのか真相はわからない。

先ず彼らは町の中心部から500メートルほどの距離の高みにある小さな遺跡を訪れた。そして、噂では、サニタニコスもそこを訪れるとされていた。日よけのため、男性の何人かは帽子をかぶり、女性の何人かは、ヴェールで顔を覆っていた。そのことも悪魔集団と関連づけて語られた。次に市に向かったと思われる。ほとんどの子供は家に閉じこもり外にはいなかった。

そんな中、一人の母親が、赤ん坊をおぶって市に来ていた。子供がぐずって泣き出した。その場に居た観光客の一人が、その赤ん坊をあやすために飴を与えようとした。それを見た母親が、恐怖にかられ大声で叫んだ。ナイフを持って襲ってきたと勘違いしたらしい。その声を聞きつけた周りの人が、観光客を取り囲み、悪魔だと叫びながら暴行を始めた。

 しかし、ほとんどの人は、彼らが悪魔ではなく観光客だと知っていた。特にトドスサントスの中心部に住む人は知っていた。だから大勢の人が違い違うと言いながら暴行を止めようとした。実際に暴行に加わった人は、周辺部に住み、市に買い物に来ていた人たちで、外国人観光客をあまり見たことが無い人たちだった。

 すぐそばに警察署もあるのだが、当初、警察官の動きはなかった。殺された後警察官が来て、暴行に加わった人と最初に叫んだ母親を逮捕した。何故母親が逮捕されたのかは知らない」

 

この話を聞いたときは、すでに事件から7年余りがたっていたが、この事件が村に与えたショックは大きかったらしく、かなりの人の記憶の中に、日時も含めて鮮明に残っているようだった。

事件後約1年間、トドス・サントスを訪れる観光客はゼロだったという。この村へ与えた経済的打撃もまた大きかった。日本では、以後グアテマラは非常に危険な国と位置付けられた。

アメリカの旅行案内書・ロンリープラネットなどの説明によると、写真を撮ろうとした日本人が殺害されたことになっており、相手の許可なくむやみに写真は撮らないようにとされているが、ポロの話では写真という話は一度も出なかった。

 

事件当時の日本の新聞によると、この事件は、「秘境の旅」を売り物にした旅行会社の企画であったらしい。尚、トドスサントスは、織物でも有名である。織物に関心のある観光客も多い。

2012年4月22日 (日)

第93号 トドス・サントス

静かな山あいの町  トドス・サントス


 ネバッホからの人気ツアーの一つにトドス・サントスへの2泊3日の徒歩旅行がある。山越えの厳しいツアーだがその美しさのゆえに人々を魅了するという。一度経験したいが、今の僕の体力ではどうしようもない。

 トドス・サントスは、標高2500メートルの山間にある人口2500人程度の小さな村だ。グアテマラ西部高原のウエウエテナンゴ県にあり、その首都であるウエウエテナンゴからバスで2時間半程度のメキシコ国境に近い所に位置する。住民はマムと呼ばれる民族でマム語を話す。女性は、赤と青を基調とするまことに複雑な織りのウイピルを着用している。男性は、縁のあるベージュに紺の線の入った帽子をかぶり、赤いストライプの入った白地のズボンと、その上に、黒の短いオーバーズボンを着用している。シャツは、赤や青の細いストライプの入った薄い灰色だ。女性ばかりでなく、多くに男性が民族衣装を着ていることでもこの村は有名だ。

昔の旅日記を見ていたら、そのトドス・サントスがでてきた。トドスには3回行った。2008年が最後だから、少々古い話だが、その街のことを日記をベースに3~4回書いてみようか。

 

トドス・サントスへの道(2度目に訪れたときの日記より)

 ウエウエテナンゴの街中を過ぎると間もなく坂道に差し掛かる。そして、バスはまさに喘ぎ喘ぎ急なつづら折りの道を上っていく。次第にウエウエテナンゴの町がはるか下方に広がってくる。
 約1時間後、窓から入ってくる風が冷たさを感じさせるころ尾根に差し掛かる。否、尾根というよりは、そこにははるかな平原が広がっている。時計の高度計は3100メートルを指している。標高1900メートルのウエウエテナンゴから一挙に1000メートル以上も上ったのだ。
 放牧の羊があちこちに見える。羊に交じり、馬や牛も散見される。あたりの家は大きく構造もしっかりしており、村の豊かさを感じさせる。道行く人々はウイピル(マヤの民族衣装)を着ていない。何故か、この寒い地にリュウゼツランのような植物がたくさん植えてある。背丈もかなり高い。やがて、名は知らぬが茎がキュート伸びて赤い穂のような花をつけた植物が目を引く。マンジュシャゲを思わせる。畑の境界線上に植えられているのもよく似ている。キク科だと思われる黄色の小さな花もまるでお花畑のように咲き誇る。ジャガイモの白い花もあちこちに見える。そんな高原の道を30分も走ったころ、バスは下りにさしかかる。景色に見とれているうちにいつの間にか道は未舗装に変わっている。車の振動が尻の骨に響く。はるか下方に村が見えてくる。車窓から、赤地に白のストライプの入ったズボンをはいた男性が目立ち始める。トドス・サントスはもうすぐだ。

トドス・サントスの中心部

2012年4月15日 (日)

第92号 ピニャータ


 ピニャータとは、張り子の人形のことだ。くす玉の人形版と言った方が分りやすいかもしれない。上の写真のようなものだ。この人形は中が空になっている。その中にキャンディ類を一杯詰めふたをする。蓋は、簡単に糊付けされていてたたけば開く仕組みだ。この人形をひもでつるし、揺り動かす。目隠しをされた人が、揺れ動く人形の行方を見定め棒で結構力を入れてたたく。もし当たれば人形が割れ、その中からお菓子が飛び出し、見物客が競ってそれを拾うというものだ。なかなか当らなくて、棒を持った人が右往左往する様も面白い。ピニャータは、誕生会をはじめ、何かのイベントのときには必ずといっていいほど登場する。大人も子供も、結構楽しみというより、熱狂して参加する。まだ、棒をぶんぶん振り回しているのに、こぼれおちた一部のお菓子拾いに人々が殺到し、危なくってしようがないことも稀ではない。

熱狂して、お菓子を拾う様は、高知の新築祝いの餅まきに集まり、人を押しのけてまで拾いあう情景をほうふつとさせる。高知の新築祝いも、グアテマラのピニャータも子供だけでなく、大人が熱狂する様が、誠に面白い。別に餅がそんなにほしいわけではないが、もち拾いは、もう、楽しくて仕方がないのだと高知の知人に聞いたことがある。グアテマラの人も同じようなことを言っていた。

 

写真はクリスマスを前にして店頭に飾られたピニャータだ。クリスマスの家庭内でのお祝いにも欠かせないもののようだ。

知り合いの家の子の誕生会の時の様子。ピニャータが分るかな。目隠しの子は、隠れて見えないが、長い棒を持って振り回している。


2012年4月 8日 (日)

第91号 何じゃ、こりゃ


 ネバッホのとあるレストランの看板だ。なんと書いてある?

左上には「中華料理専門店」とある。しかしその下には大きく「ピザ」だ。右側は「ハンバーガーその他たくさん」と書かれている。中華料理屋にピザとハンバーガー?そんな看板を出すか?

入ってメニューを見た。確かに看板に書かれている通りの中華・イタリア・アメリカ料理がある。インターナショナルというか、無国籍というか、何でもいいというか、どうでもいいというか。

中華の部の「野菜と豚肉炒め」を頼んでみた。出てきたものは確かに、他のどこの国の料理でもなく、中華料理(風)であった。後から来たアベックはビザを注文していた。まさか、ピザは中華料理だとは思っていないと思うが…。

2012年4月 1日 (日)

第90 郵送品


昔の写真をめくっていたらこんなのが出てきた。何の写真だと思う?

正解は、グアテマラの郵便局から送った荷物の箱でした。

じゃ、一面に張られている図柄は何? 

はーい、ピンポーン。それは切手なのです。一面だけでは足りなくて、もう一面も使ってびっしりと貼ってありました。しかも、良く見るとわかるのですが、この切手20枚くらいを1シートとしてベタッと貼ってあるのではなく、なんと一枚一枚貼ってあるのです。まことにご苦労さまでございます。郵便料金納入済みの印だけというわけにはいかないんでしょうかねー。

よっぽど暇なのかなと思ってしまうけど、窓口には列を作って客が並んで待っていて、結構忙しそうに見えたけどなー。でも、これは3年ほど前のことだ。今は少しは改善されているかもしれない。

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