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2012年1月

2012年1月30日 (月)

第81号 ダラスの税関

前号の終わりに「何とも幸先の悪い旅の始まりである」と書いた。そう書いたからには終わりもあまりよくない話とならねばつじつまが合わない。グアテマラやイシルとは関係ない話だが、ついでに終わりも2回にわたって書いておこう。

帰りのアメリカのダラスでの税関での話だ。皆、荷物を一杯さげながら税関を通ってゆく。僕の番になった。今まで問題になったことはない。こちらはスペイン語圏から帰ったばかりだ。受け答えがついついスペイン語になってしまう。あなたはスペイン語が話せるのか?と言いながいつのまにか税関の職員もスペイン語で話しかけている。にこにこしながら穏やかだ。

しかし、にこにこしながら、あちらに回れと別室に回された。他には誰もいない。これを持って行けと言われた紙には、884とか何とか数字が書かれていた。それを見たそこの係の職員は、「うーん、884かー」と言いながらゴム手袋をはめた。「これから、あなたの持物を開けて検査します。あなたは40センチほど離れて見ていてください。検査が終わったら後片付けは自分でしてください」とのたまわった。丹念にスーツケースを調べる。問題になるものは出てくるはずもない。次はリュックだ。リュックの中には、200グラム入りのコーヒーが10個ほど入っていた。そのコーヒー袋を押したり回したりしながら一つ一つ丁寧に調べる。パスポートなどの入っている小さなバッグももちろん隅から隅まで調べる。

言葉づかいはあくまでも丁寧なのだが、こちらは気分が悪くてたまらない。ついついぶっきらぼうな対応になるのだが、もし、ここの職員に何らかの意図や悪意があり、僕を犯罪人に仕立て上げようとする場合、それは簡単なことではないのかと恐怖感がよぎった。大げさな話かもしれないが、犯罪も刑も確定しないままグアンタナモなどに収容され続ける人たちが一瞬思い浮かんだ。

持ち物から問題になるものはもちろん出てこない。その部屋の出口で、「ご協力ありがとうございました。係員の態度や調べられた内容で不満な点があれば、こちらに連絡してください」と書かれた紙を渡された。それも腹が立った。

たったそれだけのことなのだが、まことに気分の悪い出来事であった。麻薬所持でも疑われたのではないかと思う。むこうも。プロだ。疑われるだけの、それなりの雰囲気があったのかなと、少し反省材料にもした。

2012年1月20日 (金)

第80号 エクセルホテル東急の食事

成田空港は、昔むかしのいきがかり上使いたくないのだが、関空からの太平洋便は極めて便利が悪い。仕方なく、今回は大阪伊丹空港からグアテマラ往復切符を買った。成田経由だ。航空会社はアメリカン航空である。飛行機は成田とアメリカのダラスで乗り換えねばならないが、荷物は伊丹からグアテマラまで途中で取り出す必要もなしに運んでくれる。これは便利だと喜んだ。

ところが成田についてみると、アメリカン航空ダラス行きは出発が1時間半遅れると表示されている。ダラスからグアテマラ行きの乗り継ぎ時間が1時間半ほどしかない便なので、予定通りの乗り継ぎは不可能だ。かといって、他の便はない。結局24時間の遅れとなる。

 問題は、成田で24時間待つのか、ダラスまで行ってそこで24時間待つのかだ。いろいろな条件を考えて、成田で泊ることに決めた。ホテルはエクセルホテル東急。もちろん夕食と朝食付きだ。

 いろいろ気をもんで腹も減った。ディナーに行こう。和洋中華の中から選べるという。しばらく日本料理を食べることもあるまいと、和食堂を選んだ。おもむろにメニューを持ってきた店員が、ディナー券を見て「券をお持ちでしたら内容は決まっております」といってメニューを下げた。成田の地酒とかいう結構高い酒を飲みながら、料理を待つ。どんな魚が運ばれてくるだろうと刺期待する。

 やがて料理が運ばれてきた。そして驚いた。小さな器に盛られた肉じゃがと茶碗蒸しと、そしてみそ汁とごはん。たくあんが二切れほどあったかな。それだけ。飛行機会社の都合により、泊りたくもない一夜を過ごすディナー券の内容がそれだ。しかもほとんど具の入っていないみそ汁のまずいこと。

アメリカン航空が悪いのか、ホテルが悪いのか、あるいはホテルの中の食堂が悪いのかは知らぬ。いずれにせよ、呆れて腹が立った。先ず、ディナー券なる名称を止めて、粗食券とすべし。

 ホテルの苦情欄にも、アメリカン航空の担当者にももちろん苦情はいったが、皆さま、エクセルホテル東急で食事をすることがあったら、最低限、和食レストランは避けた方がいい。あんなものを出すくらいなら他もまずいに違いない。

 尚、朝食は、和洋バイキング形式で内容も豊富、先ずは満足のできるものであった。もちろん、場所は和食レストランではない。

 

 24時間遅れで乗った翌日の飛行機は予定通りダラスについた。グアテマラへの乗り換え時間は1時間半しかない。その間に、入国手続きをして、いったん入国した後出国手続きをしなければならぬ。人を押しのけて飛行機から出ると小走りに入国審査に走った。

全てを終え、やれやれと、搭乗ゲートにたどり着いたら、グアテマラ行きは2時間半の遅れと掲示されていた。

 何とも幸先の悪い旅の始まりである。


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