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2011年8月20日 (土)

第65号 チーノとグリンゴ

「またチーノと呼ばれた、腹が立つ」と怒りをあらわにする日本人によく出会う。チーノとは中国人の事だ。怒る人にとっては、中国人に間違われることは、馬鹿にされていると同義らしい。日本人が中国人や朝鮮人を馬鹿にしてきたことの裏返しなのだろう。

実際歩いていると、こちらの顔をちらちら見ながらチーノチーノと言いあっているのによく出会う。あからさまに大声で呼びかけてくる人もまた多い。田舎になるほど顕著だ。ハポネス(日本人)という人はめったにいない。

向こうから一人の東洋人が歩いてくるのを見て、「あれは日本人か、中国人か、朝鮮人か、それともその他の国の人か」などと考える人は恐らくいないだろう。彼らの多くにとっては、そこいらをひとまとめにしてチーノなのだ。日本も朝鮮も中国の一部だと考えている人は多い。そしてほとんどの人がその中国がどこにあるのかは知らない。ときどき気が向けば、「いいやチーノではなくハポネスだ」と言ってみるが、幾人かがそうかと反応するだけで、ほとんどの人は怪訝な顔をする。

一方、白人は皆グリンゴだ。アメリカ人を指す言葉らしい。昔、まだアメリカとメキシコが戦争をしていたころ、アメリカ軍は緑色の制服を着ていた。その緑色の制服兵士に対してメキシコ人が叫んだ「出て行け」が「グリーン ゴー」であり、それが詰まってグリンゴになったといわれている。この話は、ホームステイ先の女主人カロリーナから聞いた。いわば、日本のアメリカ軍による占領当時によく使われた「ヤンキー ゴー ホーム」みたいなものだ。

グリンゴの方は悪意を持っていわば軽蔑語として発生したものであるが、今は、白人を見れば、ドイツだろうがスエーデンだろうがロシアだろうが皆グリンゴである。おそらく皆いわれを知らないのだろう。それを聞いて怒っている人を観たことはない。アメリカ人もその他の国の人も。ま、使っている人もそこに意味を込めてはいないようだ。

とにかく、東洋人はチーノであり、白人はグリンゴなのだ。いまさら、目くじらを立てるほどの事もあるまい。

 



チーノとグリンゴとチャピン。チャピンとはグアテマラ人のこと。

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